個人や小規模サイト運営者にとって、検索結果の上位表示を目指すうえで避けて通れないのが「バックリンク(被リンク)」です。
「バックリンクが大事なのは知っているけれど、具体的に何をすればいいかわからない」という理由で、後回しにしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、墨田区でウェブ制作を20年以上続けてきた経験をもとに、個人・小規模事業者でも今日から実践できる「質の高いバックリンクの集め方」を、具体的な手順とあわせて解説します。
大手サイトはもともと多くのメディアや取引先からリンクを集めており、ドメイン自体の評価(ドメインオーソリティ)が高い状態でスタートしています。
そのため、コンテンツの質を高めるだけでも上位表示されやすい傾向にあります。
一方、個人や小規模事業者のサイトは、開設直後はリンクがほぼゼロの状態からのスタートです。
Googleはバックリンクを「他のサイトからの推薦」として評価する仕組みを持っているため、良質なコンテンツを作っていても、リンクという「推薦」が集まらなければ評価が伸びにくいのが実情です。
だからこそ、限られたリソースの中で、狙って被リンクを増やす取り組みが必要になります。
やみくもにリンクを増やしても効果は出ません。以下の3条件を満たすリンクかどうかを、まず基準として持っておきましょう。
| 条件 | 具体例 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 関連性 | 同じ地域・同じ業種のサイトからのリンク | 自社の事業内容と文脈がつながっているか |
| 信頼性 | 運営者・連絡先が明確なサイト | 実態のある事業者・団体が運営しているか |
| 自然さ | 記事や紹介文の中で自然に貼られたリンク | リンクのためだけに作られた不自然な文脈でないか |
特別な予算をかけなくても、地道に取り組める方法から紹介します。
墨田区・台東区であれば、商工会議所や業界組合の会員名簿ページに事業者情報とサイトへのリンクが掲載されるケースがあります。
会費が必要な場合もありますが、地域性・信頼性の両方が担保された良質なリンクを得られます。
まずは所属している(または加入を検討している)団体のサイトを確認し、会員一覧にリンク掲載枠がないか調べてみましょう。
仕入れ先、外注先、協業しているデザイナーやカメラマンなど、日頃から取引のある事業者に「お互いの実績紹介ページでリンクし合いませんか」と提案する方法です。
ポイントは、単なる相互リンクの羅列にせず、「協力実績」「制作事例」のページの中で自然に紹介する形にすることです。
地域の情報サイトや商店会のブログは、新規開業や新サービスの情報を探しています。
プレスリリース形式で簡潔に情報をまとめて送るだけでも、取り上げてもらえる可能性があります。以下は依頼メールの一例です。
【依頼メール例文】
件名:墨田区で新サービスを開始しました(掲載のご相談)
本文:はじめまして、墨田区で〇〇業を営んでおります〇〇と申します。このたび〇〇というサービスを開始し、地域の方にお役立ていただけたらと考えております。貴サイトで地域の事業者情報を紹介されているのを拝見し、ぜひ弊社の取り組みもご紹介いただけないかとご連絡いたしました。詳細情報は下記の通りです。
最も再現性が高いのは、他サイトが引用・紹介したくなるコンテンツ自体を作ることです。
個人・小規模事業者でも作りやすい例としては、業界の料金相場をまとめた比較表、実務で使えるチェックリストの無料配布、独自にとったアンケートや実績データなどがあります。
専門的なテーマを手順まで丁寧にまとめた記事は、専門サイトやフォーラムから引用リンクを得やすい形式のひとつです。
業界メディアやポータルサイトの中には、外部からの寄稿記事を受け付けているところがあります。
「〇〇業界向けのホームページ制作で気をつけたいポイント」のような専門性を活かせるテーマで寄稿し、記事内のプロフィール欄から自サイトへリンクを設置してもらう方法です。
まずは寄稿を受け付けているメディアを検索し、編集部への問い合わせ窓口から企画を提案してみましょう。
業種別のポータルサイトや口コミサイトに事業者情報を登録すると、そこからのリンクが得られます。
SNS自体は直接的な検索順位の要因にはならないとされていますが、SNSでの発信をきっかけに他サイトの担当者の目に留まり、紹介記事のリンクにつながることは実務上よくあります。
「SEOに直結しないから」と後回しにせず、リンク獲得の入り口として活用しましょう。
Googleは「リンクプログラム(不自然なリンクの売買・交換)」をガイドラインで明確に禁止しています。
手っ取り早く見えても、以下の方法は避けてください。
| NGな手法 | リスク |
|---|---|
| 有料でのリンク購入 | Googleガイドライン違反。手動対策による順位下落の対象 |
| 相互リンク集への大量登録 | 関連性の低いリンクが増え、評価が薄まる |
| 海外の低品質ディレクトリへの一括登録 | スパムサイトと判定されるリスク |
| リンクファーム・自動生成リンク | 不自然なリンクパターンとして検知されやすい |
「安価で大量にバックリンクを増やせます」といった営業を受けることがありますが、こうしたサービスは長期的にはサイトの信頼性を損なうリスクの方が大きいため、利用しないことをおすすめします。
被リンクの獲得状況は、Google Search Consoleで無料で確認できます。
手順は以下の通りです。
月に一度程度、この画面をチェックする習慣をつけておくと、施策の効果測定と、不審な低品質サイトからのリンクが増えていないかの確認の両方に役立ちます。
| チェック項目 | OK / NG |
|---|---|
| リンク元サイトは実態のある運営者か | 実態が確認できないサイトはNG |
| 自社の事業内容・地域と関連性があるか | 無関係な業種・地域のサイトはNG |
| リンクは記事や紹介文の文脈の中に自然に置かれているか | リンク集への機械的な羅列はNG |
| 費用を払って一括でリンクを購入していないか | 有料の大量リンク購入はNG |
バックリンク対策は、SEO全体の中の一部分にすぎません。
サイト内部の対策も含めた全体像については、個人や小規模ビジネスがウェブサイト開設したら、まずやるべきSEO対策で整理していますので、あわせてご覧ください。
また、外部から得た被リンクの効果を最大限にサイト全体に波及させるには、サイト内部のリンク構造も重要です。ホームページの階層設計がSEOに与える影響とはで詳しく解説しています。
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