→ 

個人・小規模ホームページの内部リンク設計|貼り方・本数・アンカーテキストで気をつけていること

SEO対策

最初に断っておくと、僕はSEOの専門家ではありません。資格があるわけでも、SEOだけを仕事にしているわけでもなく、20年間ホームページを作りながら、自分のサイトやお客様のサイトで内部リンクをあれこれ試してきた、一人のウェブデザイナーです。

「内部リンクを最適化しましょう」――SEOの記事でよく見かける一文ですが、実際に「どのページに」「何本」「どんなアンカーテキストで」貼るかまで書かれているものは意外と少ない気がします。この記事は「これが正解」というより、自分が実際にやってみて、これくらいがちょうど良さそうだと感じている範囲のメモです。

個人サイトや小規模ビジネスのホームページは、そもそもの記事数・ページ数が制作会社が運営する大規模サイトほど多くありません。だからこそ、限られたページ同士をどうつなぐかという「内部リンク設計」は、手が届く範囲で試す価値があると感じています。

1. 内部リンクとは?被リンクとの違い

内部リンクとは、自分のサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。他サイトから貼ってもらう「被リンク(外部リンク)」とは違って、内部リンクは自分の判断だけで完結する、数少ない対策のひとつです。人に頼まなくていい分、今日から手を付けやすいところだと思っています。

被リンクについては別記事「個人・小規模ビジネスのためのバックリンク獲得実践ガイド」に僕なりに試したことをまとめています。あわせて読んでみてください。

2. 個人・小規模サイトで内部リンクを意識するようになった理由

記事数が少ないサイトほど、内部リンクの有無で結果が変わる場面が多いように感じています。感覚としては、次の3つです。

  • 見つけてもらいやすくなる気がする:Googleのクローラーはリンクをたどってページを見つける、と言われています。記事数が少ないサイトだと、リンクが1本もない記事は他の記事に比べてインデックスされにくい、という印象を実際の運用の中で持っています。
  • テーマの一貫性が伝わりやすい:関連する記事同士をリンクでつないでおくと、「このサイトはこの話をよく扱っている」ということが伝わりやすくなる、という体感があります。記事数が少ない分、1本1本のリンクの意味が相対的に大きい気がしています。
  • 読者が離脱しにくくなる:ページ数が少ないサイトほど、読み終えた人が「他に読むものがない」と感じて離れてしまいやすい印象があります。次に読めそうな記事を置いておくと、もう少し滞在してもらえることが多いです。

なお、サイト全体のフォルダ構成・URL階層については「ホームページの階層設計がSEOに与える影響とは?小規模サイト向け最適な構造ガイド」で書いています。階層設計が「サイトの骨格」だとしたら、内部リンクはその上に張る「血管」のようなものだと捉えています。この記事では、その血管部分――実際にどこにどうリンクを貼っているか――について書きます。

3. 内部リンクを貼るときに気をつけていること

難しい理論というより、自分の中の習慣に近いですが、次の3つを意識しています。

  • 文脈に沿った場所に貼る:本文の流れと関係ない場所にリンクを差し込むと、読んでいる自分でも「なぜここにあるんだろう」と違和感を覚えます。「この話ならこの記事」と自然につながる文の中に置くようにしています。
  • 関連性の高いページ同士をつなぐ:テーマが遠いページ同士を無理につなぐと、記事のまとまりがぼやける気がするので、同じカテゴリーや、読んだ人が次に気になりそうな話を優先しています。
  • アンカーテキストに具体的な言葉を入れる:「こちら」「詳しくはこちら」だと、後から自分で読み返したときにどこへのリンクか分からなくなることがあるので、リンク先の内容が想像できる言葉を使うようにしています(詳しくは5章)。

4. 新しい記事を書いたあと、内部リンクをどう探しているか

新しい記事を書き終えたら、だいたい次の3つの手順で内部リンクを探しています。

  1. 同じカテゴリーの記事一覧を見る:管理画面の投稿一覧をカテゴリーで絞り込んで、テーマが近そうな記事をいくつか出しておきます。
  2. サイト内をキーワードで検索する:本文に出てくる固有名詞や用語(「WordPress」「常時SSL」「打ち合わせ」など)で自分のサイト内を検索して、関連しそうな記事を確認します。WordPressの検索APIを使って https://ドメイン/wp-json/wp/v2/posts?search=キーワード のようなURLで一覧を見ることもあります。
  3. 「この後、何が気になるだろう」と考える:この記事を読み終えた人が次に疑問に思いそうなことを想像して、その答えになりそうな記事へリンクします。キーワードが一致しているかどうかより、この考え方のほうが自分にはしっくりきています。

5. 内部リンクの本数、僕の場合の目安

「多いほど良い」とは思っていません。あくまで自分の感覚ですが、だいたい次のくらいを目安にしています。

記事の文字数本文中の内部リンク(僕の目安)考え方
1,000〜2,000文字2〜3本くらい関連記事1〜2本+料金や問い合わせなどの導線1本くらい
2,000〜4,000文字3〜5本くらい見出しごとに関連が出てきたところで、自然に追加していく
4,000文字以上(まとめ記事など)5〜8本くらい網羅的な記事は、関連記事への入り口として少し多めでも違和感がない

この記事のような「まとめ」寄りの記事は、多少リンクが多くても不自然になりにくいと感じています。逆に短い記事に無理やり5本も6本も詰め込むと、自分で読み返しても読みにくいなと感じます。

6. アンカーテキストで、僕が意識していること

意識していること避けていること理由
「ホームページの階層設計について書いた記事」「こちら」「詳しくはこちら」リンク先の内容が言葉だけで伝わるかどうか
「制作会社に依頼する場合の費用相場」「クリック」「もっと見る」読む前に、読む価値があるか判断できるかどうか
記事ごとに言い回しを少し変えるサイト内すべて同じ文言でリンクする同じ言葉の使い回しが多いと、なんとなく不自然に見える気がする

7. 「オーファンページ」に気づいたときにやっていること

オーファンページとは、サイト内のどこからもリンクされていない孤立したページのことです。せっかく書いた記事でも、内部リンクが1本もないと、読んでもらう機会自体が減っている気がします。自分は次のような手順で確認しています。

  1. Google Search Consoleの左メニューから「ページ」(インデックス作成)を開く
  2. 「クロール済み – インデックス未登録」または「検出 – インデックス未登録」の一覧を見る
  3. 該当ページについて、他のページからリンクされているか思い出す、または管理画面の投稿検索で確認する
  4. 関連する既存記事の本文中に、そのページへの内部リンクを1〜2本足す

実際、このサイトでインデックスされていなかった記事の多くは、内部リンクが0本という共通点がありました。新しい記事を公開するたびに、この確認だけは習慣にするようにしています。

8. 内部リンクで、自分が過去にやってしまって良くなかったこと

やってしまったことあとで気づいたこと
関係のないページへ無理やりリンクした読み返すと文脈が唐突で、自分でも違和感があった
1つの文章にリンクを詰め込みすぎたどのリンクが本当に読んでほしいものか分からなくなった
同じページへ同じ文言で何度もリンクしたあとで見返すと単調で、あまり意味のあるリンクに見えなかった
リンク先ページのURLが変わったのに放置していたリンク切れに気づかず、しばらくそのままになっていた
ナビゲーションメニューだけに頼っていた本文中に文脈のあるリンクを置いたほうが、読んでもらえている感覚があった

9. 自分が使っているチェック項目

チェック項目OK
本文の文脈に沿った場所にリンクを置いたか
アンカーテキストだけでリンク先の内容が想像できるか
テーマが近い記事同士をつないでいるか
リンクの本数が記事の長さに対して多すぎないか
リンク先URLが実際に存在し、リンク切れになっていないか
関連する既存記事側からもリンクを足したか(相互リンク)

10. 内部リンクの先にあるもの

内部リンクは検索エンジン向けの技術的な話であると同時に、訪問者がサイトの中をどう移動して、何をどんな順番で知っていくかという「導線」の話でもあると感じています。この導線をどう設計するかは、顧客体験デザイン(CX)という視点にもつながる部分だと個人的には思っています。興味があれば「AIで見た目が均一化する時代に、差がつくのは「顧客体験」」もあわせてどうぞ。

まとめ

ここに書いたのは、SEOの正解というより、自分が20年ホームページを作ってきた中で「このくらいが自分にはちょうど良さそうだ」と感じてきたことです。被リンクと違って、内部リンクは人にお願いしなくても、今日から自分だけで少しずつ試せます。まずは自分のサイトの記事を1本ずつ見直して、リンクが1本もない記事がないか確認するところから始めてみてはどうでしょうか。

サイト構造の見直しやホームページ制作のご相談は料金ページ、内部リンクまわりも含めたご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

貴社が選ばれる理由を、一緒につくらせてください。
貴社のサービスを通じて、お客様にどんな体験をしてもらいたいか
「理想の顧客体験シーン」を描き、様々なデザインを展開していきます。
まずはお気軽にご相談ください。

詳しくはこちら

PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。