最初に断っておくと、僕はSEOの専門家ではありません。資格があるわけでも、SEOだけを仕事にしているわけでもなく、20年間ホームページを作りながら、自分のサイトやお客様のサイトで内部リンクをあれこれ試してきた、一人のウェブデザイナーです。
「内部リンクを最適化しましょう」――SEOの記事でよく見かける一文ですが、実際に「どのページに」「何本」「どんなアンカーテキストで」貼るかまで書かれているものは意外と少ない気がします。この記事は「これが正解」というより、自分が実際にやってみて、これくらいがちょうど良さそうだと感じている範囲のメモです。
個人サイトや小規模ビジネスのホームページは、そもそもの記事数・ページ数が制作会社が運営する大規模サイトほど多くありません。だからこそ、限られたページ同士をどうつなぐかという「内部リンク設計」は、手が届く範囲で試す価値があると感じています。
内部リンクとは、自分のサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。他サイトから貼ってもらう「被リンク(外部リンク)」とは違って、内部リンクは自分の判断だけで完結する、数少ない対策のひとつです。人に頼まなくていい分、今日から手を付けやすいところだと思っています。
被リンクについては別記事「個人・小規模ビジネスのためのバックリンク獲得実践ガイド」に僕なりに試したことをまとめています。あわせて読んでみてください。
記事数が少ないサイトほど、内部リンクの有無で結果が変わる場面が多いように感じています。感覚としては、次の3つです。
なお、サイト全体のフォルダ構成・URL階層については「ホームページの階層設計がSEOに与える影響とは?小規模サイト向け最適な構造ガイド」で書いています。階層設計が「サイトの骨格」だとしたら、内部リンクはその上に張る「血管」のようなものだと捉えています。この記事では、その血管部分――実際にどこにどうリンクを貼っているか――について書きます。
難しい理論というより、自分の中の習慣に近いですが、次の3つを意識しています。
新しい記事を書き終えたら、だいたい次の3つの手順で内部リンクを探しています。
https://ドメイン/wp-json/wp/v2/posts?search=キーワード のようなURLで一覧を見ることもあります。「多いほど良い」とは思っていません。あくまで自分の感覚ですが、だいたい次のくらいを目安にしています。
| 記事の文字数 | 本文中の内部リンク(僕の目安) | 考え方 |
|---|---|---|
| 1,000〜2,000文字 | 2〜3本くらい | 関連記事1〜2本+料金や問い合わせなどの導線1本くらい |
| 2,000〜4,000文字 | 3〜5本くらい | 見出しごとに関連が出てきたところで、自然に追加していく |
| 4,000文字以上(まとめ記事など) | 5〜8本くらい | 網羅的な記事は、関連記事への入り口として少し多めでも違和感がない |
この記事のような「まとめ」寄りの記事は、多少リンクが多くても不自然になりにくいと感じています。逆に短い記事に無理やり5本も6本も詰め込むと、自分で読み返しても読みにくいなと感じます。
| 意識していること | 避けていること | 理由 |
|---|---|---|
| 「ホームページの階層設計について書いた記事」 | 「こちら」「詳しくはこちら」 | リンク先の内容が言葉だけで伝わるかどうか |
| 「制作会社に依頼する場合の費用相場」 | 「クリック」「もっと見る」 | 読む前に、読む価値があるか判断できるかどうか |
| 記事ごとに言い回しを少し変える | サイト内すべて同じ文言でリンクする | 同じ言葉の使い回しが多いと、なんとなく不自然に見える気がする |
オーファンページとは、サイト内のどこからもリンクされていない孤立したページのことです。せっかく書いた記事でも、内部リンクが1本もないと、読んでもらう機会自体が減っている気がします。自分は次のような手順で確認しています。
実際、このサイトでインデックスされていなかった記事の多くは、内部リンクが0本という共通点がありました。新しい記事を公開するたびに、この確認だけは習慣にするようにしています。
| やってしまったこと | あとで気づいたこと |
|---|---|
| 関係のないページへ無理やりリンクした | 読み返すと文脈が唐突で、自分でも違和感があった |
| 1つの文章にリンクを詰め込みすぎた | どのリンクが本当に読んでほしいものか分からなくなった |
| 同じページへ同じ文言で何度もリンクした | あとで見返すと単調で、あまり意味のあるリンクに見えなかった |
| リンク先ページのURLが変わったのに放置していた | リンク切れに気づかず、しばらくそのままになっていた |
| ナビゲーションメニューだけに頼っていた | 本文中に文脈のあるリンクを置いたほうが、読んでもらえている感覚があった |
| チェック項目 | OK |
|---|---|
| 本文の文脈に沿った場所にリンクを置いたか | ☐ |
| アンカーテキストだけでリンク先の内容が想像できるか | ☐ |
| テーマが近い記事同士をつないでいるか | ☐ |
| リンクの本数が記事の長さに対して多すぎないか | ☐ |
| リンク先URLが実際に存在し、リンク切れになっていないか | ☐ |
| 関連する既存記事側からもリンクを足したか(相互リンク) | ☐ |
内部リンクは検索エンジン向けの技術的な話であると同時に、訪問者がサイトの中をどう移動して、何をどんな順番で知っていくかという「導線」の話でもあると感じています。この導線をどう設計するかは、顧客体験デザイン(CX)という視点にもつながる部分だと個人的には思っています。興味があれば「AIで見た目が均一化する時代に、差がつくのは「顧客体験」」もあわせてどうぞ。
ここに書いたのは、SEOの正解というより、自分が20年ホームページを作ってきた中で「このくらいが自分にはちょうど良さそうだ」と感じてきたことです。被リンクと違って、内部リンクは人にお願いしなくても、今日から自分だけで少しずつ試せます。まずは自分のサイトの記事を1本ずつ見直して、リンクが1本もない記事がないか確認するところから始めてみてはどうでしょうか。
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