ホームページ制作の最初のステップは「目的」と「ターゲット」を決めるです。
ホームページ制作の基本ステップ:初心者向けガイドでも触れた通り、ここが曖昧なまま進めると、デザインも文章も方向性が定まらず、あとから作り直すことになりがちです。
この記事では、なぜ目的とターゲットの設定が重要なのか、そして実際にどうやって決めればいいのかを、20年以上の制作現場で使ってきた質問リストと業種別の実例を交えて解説します。
ホームページを制作する際には、まずその目的を明確にすることが重要です。
目的が定まっていないと、効果的なホームページを作ることは難しいです。
目的を明確にすることで、サイトの方向性が定まり、訪問者に提供する価値も明確になります。
ホームページ制作時に明確にする目標は2つあります。
「ホームページの目標」と「ビジネス目標」です。
ホームページで達成したい具体的な目標です。
ホームページ閲覧者にとってのゴールは、どんなアクションなのか。
例えば、「お問い合わせの送信」「メルマガ登録」「資料のダウンロード」などです。
これによって、ホームページ上でどのように顧客を誘導するか考えます。
先のホームページの目標によって、実際のビジネスで達成したい目標のことです。
お問い合わせ送信から新規顧客を獲得したい、ホームページの閲覧者(UU)を増やしブランド認知を高めたい、ホームページから実際に商品を購入してもらい売上を上げたい、などです。
| ホームページの目標(訪問者の行動) | その先にあるビジネス目標 |
|---|---|
| お問い合わせフォームの送信 | 新規顧客の獲得 |
| 電話番号のクリック | 来店・来館予約の増加 |
| 資料・料金表のダウンロード | 見積もり検討候補への引き上げ |
| ブログ記事の閲覧数・UU増加 | 指名検索の増加、ブランド認知の向上 |
| ECページでの購入 | 売上の向上 |
「目的とターゲットを決めましょう」と言われても、何もないところから考えるのは難しいものです。
実際の制作現場では、以下の5つの質問に順番に答えていくことで、無理なく言語化できます。
ノートやメモアプリに、思いついたまま書き出してみてください。
年齢層、性別、お住まいのエリア、抱えている悩みや状況を具体的に書き出します。
「30〜40代」ではなく「共働きで平日は忙しく、休日にまとめて調べ物をする30代」くらいまで絞ると、後のデザインや文章の判断がぐっと楽になります。
前章の「ホームページの目標」にあたる部分です。
問い合わせなのか、電話なのか、来店予約なのか。
1つのサイトでゴールを欲張りすぎると、ボタンやCTA(行動喚起)が分散して、結局どれもクリックされにくくなります。優先順位を1つに絞るのがコツです。
一番かんたんなターゲットの特定方法は、「既存顧客のなかから選ぶ」というものです。
「◯◯さんみたいなお客さんに増えてもらいたい」「△△さんは、自社サービスをとてもよろこんでくれている」というようなお客様を選んで、その方をターゲットオーディエンスとしてしまう方法です。
実際にお会いした人であれば、その方がどんな方なのかイメージしやすいので、その方を思い浮かべながらペルソナを作るのもかんたんです。
実際のホームページ制作も、「◯◯さんなら気に入ってくれるかな」などとイメージしながら作っていけます。
同業他社のサイトを3〜5件見て、「これは誰向けだろう」と考えてみます。
価格の見せ方、写真のトーン、文章の敬語のかたさなどから、狙っている客層がなんとなく見えてきます。
自分たちが同じ層を狙うのか、あえて別の層を狙うのかを決める材料になります。
「なんとなく問い合わせが増えたらいい」ではなく、「月3件だった問い合わせを月8件にしたい」のように、できるだけ数字で書き出します。
数字にしておくと、公開後にホームページが機能しているかどうかを客観的に判断できます。
実際にどう言語化すればいいか、業種別の例を挙げます。
自分の業種に近いものを参考に、質問1〜5の答えを当てはめてみてください。
| 業種 | 目的 | ターゲット | ゴール(行動) |
|---|---|---|---|
| 士業(税理士・行政書士など) | 専門性への信頼獲得と相談ハードルを下げる | 初めて専門家に相談する個人・小規模事業者 | 電話またはフォームでの相談予約 |
| 飲食店 | 新規客の来店動機づけ | 近隣で店を探している人、口コミを見て検討中の人 | 電話予約・地図アプリでのルート確認 |
| ECサイト・通販 | 商品の魅力を伝えて購入まで導く | すでに商品ジャンルに関心がある検討層 | カート追加・購入完了 |
| 宿泊業(旅館・ホテル) | OTA経由ではなく自社サイトから予約してもらう | 宿泊先を比較検討中の旅行者 | 公式サイトからの直接予約 |
宿泊業のように、目的とターゲットの設定がそのまま「OTAに依存しない集客戦略」に直結する業種もあります。
この視点は、ホームページを訪れた後の顧客体験全体をどう設計するかという、より広いテーマにもつながっています。
AI時代に差がつくのが「顧客体験」だという話をこちらの記事でも書いていますので、興味のある方はあわせてご覧ください。
制作の現場でよく見かける失敗パターンです。
心当たりがないか、チェックしてみてください。
| ありがちな状態 | 起こりやすい問題 |
|---|---|
| 「とりあえずおしゃれなサイトにしたい」だけで発注する | デザインの好みで議論が止まり、制作期間が延びる |
| ターゲットを「幅広い層」に設定する | 誰にも刺さらない当たり障りのない文章・デザインになる |
| 問い合わせ・予約・購入のゴールを複数同時に狙う | ボタンや訴求が分散し、どれも成果が出にくい |
| 数値目標を決めずに公開する | 公開後に効果測定ができず、改善もできない |
目的とターゲットを書き出したら、それで終わりではありません。実際に制作に生かすために、以下を確認してください。
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| □ 目的・ターゲット・ゴールを1枚の紙やドキュメントにまとめたか | 制作会社やデザイナーと共有する資料になります |
| □ ゴールを1つに優先順位づけしたか | 複数ある場合は「一番達成したいもの」を明確に |
| □ 数値目標(問い合わせ件数など)を決めたか | 公開後の効果測定の基準になります |
| □ 制作会社・デザイナーとの打ち合わせで共有したか | 認識のズレを防ぐために、初回打ち合わせで必ず伝えましょう |
制作会社やフリーランスとの打ち合わせでは、目的とターゲット以外にも確認しておきたい項目があります。
ホームページ制作の打ち合わせで確認すべき10の項目もあわせてご覧いただくと、初回の打ち合わせをより有意義に進められます。
ホームページ制作の最初のステップとして、目的とターゲットオーディエンスの設定は非常に重要です。
目的を明確にし、ターゲットオーディエンスを特定することで、サイトの方向性が定まり、訪問者にとって価値のあるコンテンツを提供することができます。
今回紹介した5つの質問と業種別の例を参考に、まずは箇条書きでいいので書き出してみてください。
この作業を丁寧に行うことで、効果的なホームページを作成し、ビジネス目標を達成することができるでしょう。
目的とターゲットオーディエンスの設定は、ホームページを自分で作成するときはもちろん、制作会社やフリーランスに依頼する際にも役立ちます。
制作の料金についてはこちらで紹介していますので、目的とターゲットが固まったら、お気軽にお問い合わせください。
貴社が選ばれる理由を、一緒につくらせてください。
貴社のサービスを通じて、お客様にどんな体験をしてもらいたいか
「理想の顧客体験シーン」を描き、様々なデザインを展開していきます。
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