17.05.26

ウェブデザイナーならこう選ぶ。wordpressテーマ選びのポイント。

ホームページ制作
wordpressにはたくさんのデザインテーマが用意されていますが、
どれを選んでいいのか分からない、という方もいるのではないでしょうか。
 
今回はウェブデザイナーの視点で、wordpressのテーマ選びをしてみました。
ご自身でwordpressを作りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
 
 
この記事の流れは、こんな感じです。
 
(1)まずは準備:どんなホームページを作ろうとしているのか整理する
(2)失敗しないテーマ選びのポイント
(3)私が選んだオススメ無料テーマを紹介します
 
 
 

まずは準備:どんなホームページを作ろうとしているのか整理する

 
テーマ選びをする前に、どんなホームページを作ろうとしているのか
考えていることを整理してみましょう。
 
 

ホームページを作る目的を具体的にする

「会社のホームページがないと格好つかないので、とりあえずホームページを作りたい」
という、目的がハッキリしないご要望もよく聞きます。
 
しかし、ホームページをビジネスに利用するのであれば、
目的はできる限り具体的にしておいた方が良いと思います。
 
なぜなら、目的をはっきりさせることで
どんなデザインにするべきなのか指針ができますし、
ホームページ開設後は、目的に沿った効果があったかどうか、
評価する軸にもなるからです。
 
 
たとえば、企業のホームページを作る場合には、
下記のような目的が考えられます。
 
・新規顧客の獲得
・既存顧客との関係強化
・スタッフの採用
・自社商品の販売
 
など
 
もう少し目的を具体的にすると、
「求人メディア経由の求職者が、
 自社ホームページを見に来た時に、
 どんな雰囲気の会社なのかを伝える、
 応募促進ができるホームページにしたい」
 
ここまで具体的にできると、
対象となる方の年齢や、ホームページに盛り込むべき内容など、
より具体的にイメージできると思います。
 
目的を考えることは、ホームページ制作のゴールを考えること。
ゴール地点がどこか分かれば、どんなテーマが適しているのか判断しやすくなります。
 
 

トップページのメインビジュアルを用意する

つぎに、トップページのメインビジュアルを用意しましょう。
 
メインビジュアルは、ホームページの印象を大きく左右する要素です。
wordpressテーマのデモサイトを見た時には、とてもオシャレだったのに
いざ写真を差し替えてみたら、全然かっこよくない…なんていうこともよくあります。
 
事前にメインビジュアルを用意しておくことで、
「用意したメインビジュアルにあうテーマはどれか」という視点でテーマ選びを進めていけます。
 
もちろん、どんなメインビジュアルを使用すべきか、しっかり検討しましょう。
先述の目的に沿ったビジュアルにするのが良いでしょう。
 
 

ホームページ全体像を把握する

ホームページにどんな内容を載せるのか、どんなページが必要なのかを確認しておきます。
ウェブデザインのお仕事でよく使われる、ツリー図があると分かりやすいかもしれませんね。
 
 
ツリー図があることで、
どのページをwordpressで更新していくのか、
メニューに設置するボタンの数はいくつくらいになりそうか、
足りないページはないか、などを把握できます。
もちろん、テーマ選びの指針ともなります。
 
 
 

失敗しないテーマ選びのポイント

 
それでは、いざテーマ選びしていきましょう!
といっても、テーマをダウンロードできるサイトはたくさんあるし、
無料or有料どっちがいいの?などなど、悩みどころがたくさんあります。
 
そこで私がおすすめするテーマ選びのポイントを紹介します。
 

wordpress公式テーマから選ぶ

wordpressのテーマをダウンロードできるサイトはたくさんありますが、
wordpress公式から選ぶことをオススメします。
 
wordpress非公式のテーマのなかには、
裏側に悪意のあるプログラムが仕込まれてるものもあるようです。
わたしが聞いたところでは、勝手に広告用のタグが仕込まれていた、
という悪質なものがありました。
 
wordpress公式から選べば、こうした心配はありません。
安心して使えるので、wordpress公式テーマから選ぶことをオススメします。
 
 
 

無料のテーマから選ぶ

wordpressのテーマには、有料のものと無料のものがありますが、
無料のもので十分だと思います。
 
無料だから悪いなんていうことはありません。
無料でも十分利用できるものがたくさんあります。
 
とても気に入ったデザインが有料だった、
有料のECサイト専用テーマを使いたい、
などの有料テーマを使う理由がない限り、無料のテーマをオススメします。
 
 

シンプルなデザインのテーマを選ぶ

レイアウトが面白いもの、
かっこいいフォントのもの、
背景写真が素敵なもの、
こういうデザインのテーマは極力やめておきましょう。
 
なぜなら、実際に使う写真や文言を当てはめてみると、
デモでみた印象と全然変わってしまうからです。
 
とにかくシンプルなデザインを選ぶこと。
(ちょっと寂しいかな、くらいでちょうどいい!)
そうすることで、画像やテキストを差し替えた時に、
テーマ自体のデザインに馴染みやすくなると思います。
 
 

ベストでなく、ベターなものを選ぶ

すでに用意されているテーマのなかから、
自分のイメージにぴったりなものを見つけようと思ってもなかなか見つかりません。
オーダーメイドではないので、当然のことです。
 
どこかが気に入らなかったり、機能的に不十分だったりします。
ベストでなく、ベターなものを見つけるよう心がけましょう。
 
 

スマホ対応したテーマを選ぶ

最近のテーマはほとんど対応しているので気にしなくても良さそうですが、
スマホ最適化されたテーマを選びましょう。
 
PCで見た時はPC用のページが、
スマホで見たときにはスマホ用のページが表示されるテーマを選びましょう。
 
 

私が選んだオススメ無料テーマを紹介します

 
最後に、私が選んだ公式テーマを3つ紹介します。
これまで述べてきたことを踏まえて、企業サイトで使うなら
という視点で選んでみました。
 
どのテーマも英語でしたが、日本語で使用する場合をイメージしやすいよう、
キャプチャには、かんたんに日本語をはめこんでいます。
 
 
EDGE
 
 
ファッション業界っぽいが、ベースのデザインがモノクロなので使いやすそう。
ちょっと落ち着いた雰囲気の企業イメージにピッタリかも。
 
 
SELA
 
 
ベーシックなレイアウトで良さそうですね。
実際の写真やテキストに差し替えても印象が大きく変わることはなさそうです。
グローバルナビのピンク帯は、イメージカラーに変更しましょう。
 
 
Freesia Empire Free
 
 
色の使い方が柔らかいので、優しい印象のデザインですね。
こちらもグローバルナビの色を変えて使ってくださいね。
 
 
 

まとめ

 
テーマ選びのポイントをひと言でいうなら、
「どシンプルなものを選べ」ってことでしょうか。
 
なぜなら、本当に閲覧者に見てもらいたいものは、
テーマ自体のデザインではなく、自分で掲載する写真や文章だからです。
 

PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。