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失敗しないホームページ制作「ターゲットとゴール設定」編

ホームページ制作

ホームページ制作を始めるにあたって、最初に考えたいのが「ターゲット」と「ゴール」の設定です。

ターゲットはスタート地点、ゴールは目指すべき場所となり、ホームページ制作のあらゆる場面で決定の指針になります。

逆にいうと、ターゲットとゴールを設定しないままデザインや文章を決めていくと、途中で「結局どこに向かっているんだっけ」と迷子になり、なかなか良いホームページにはなりません。

この記事では、ターゲットとゴールとは何かという基本の考え方から、実務でよくある失敗、そして顧客体験デザイン(CX)の視点から見たときのターゲット・ゴール設定の本質までを解説します。

※より具体的な決め方・ワークシートは、実践編の記事「ホームページ制作の目的とターゲットの設定」にまとめていますので、あわせてご覧ください。

ターゲットとは何か

ターゲットとは、ホームページを利用してもらいたいメインのお客さまのことです。

ホームページをどんな方が利用するのか想定し、その方向けに作っていくことになります。

ターゲットを設定することで、ホームページをどんな人向けに作るべきか依頼主と制作者の間で共通認識を持つことができ、デザインの決定をスムーズにできるというメリットがあります。

制作現場ではターゲットのことを「ペルソナ」と呼ぶこともあり、以下のような項目を具体的にするほど、方向性がぶれにくくなります。

  • 年齢
  • 性別
  • 住所(持ち家か賃貸か)
  • 家族構成
  • 職業、学歴
  • 年収
  • 趣味
  • 持っているデバイス、よく利用するSNSやサイト
  • 一日のタイムスケジュール

「広すぎるターゲット」に陥る失敗

実務でよく見かける失敗が、「できるだけ多くの人に見てほしいから」という理由で、ターゲットを広く・あいまいに設定してしまうケースです。

例えば「30代〜50代の女性」という設定では、デザインの方向性を決める手がかりになりません。

子育て中の30代なのか、仕事に脂が乗った40代管理職なのか、悠々自適な50代なのかで、響く言葉もデザインのトーンもまったく異なるからです。

「30代後半、都内在住、小学生の子どもが1人、フルタイムで働きながら週末は家族で外食を楽しむワーキングマザー」というところまで具体化すると、初めてキャッチコピーや写真、配色の方向性が見えてきます。

ターゲットは「絞り込むほど、実は多くの人に刺さる」という感覚を持っておくと判断しやすくなります。

ゴールとは何か

ゴールとは、ホームページ上でしてもらいたいアクション(行動)のことです。

似た言葉に「目的」がありますが、「目的」が課題解決のために目指す方向性を示すのに対し、「ゴール」はホームページ上での実際のアクションを指します。

業種目的ゴール(具体的なアクション)
EC・物販売上の向上販売ページからの購入
ホテル・旅館直予約数のアップ宿泊プラン・お部屋ページからの予約申込み
士業・専門サービス新規相談の獲得お問い合わせフォームからの相談申込み
飲食店来店数の増加予約ページ・電話番号タップからの予約
採用サイト応募者の質・量の向上エントリーフォームからの応募

ターゲットとゴールを設定する3つの理由

理由その1:ホームページのデザインを決定するため

どんなホームページにするか決めるには、「誰が利用するのか」をよく考える必要があります。

ターゲットを設定することで、「子育て世代向けには、あたたかみのある色使いと余白を多めに」「経営層向けには、実績数値を前面に出した信頼感重視のレイアウトに」といったように、ビジュアルイメージを決める指針が生まれます。

ゴールを設定することで、どのページのどこにボタンを配置すべきか、といった詳細設計の指針にもなります。

理由その2:ホームページが想定通りに機能しているか評価するため

「リニューアル後のホームページ、素敵ですね」という感想は、あくまでその方の主観であって客観的な評価ではありません。

ゴールを明確にしておけば、公開後の評価も具体的にできます。

例えばゴールを「予約ページからの申込み」とした場合、Googleアナリティクス(GA4)で予約ボタンのクリック数や、予約ページへの到達率をイベントとして計測すれば、狙いどおりに機能しているかどうかを数字で確認できます。

理由その3:依頼主と制作者が共通認識を持てるため

「どんな方をターゲットにするのか、何をゴールとするのか」を依頼主と制作者の間で議論することは、両者が同じ問題意識・同じ認識を持つという意味でとても大切な工程です。

この議論を丁寧に重ねるほど、依頼主と制作者が1つのチームとして動けるようになります。

顧客体験デザインの視点から見ても、出発点は同じ

ここまで解説してきた「ターゲットとゴールを先に決める」という考え方は、実は私が近年注力している「顧客体験デザイン(CX)」の発想と本質的に重なっています。

顧客体験デザインでは、目の前の接客対応やページの一つひとつを個別に改善する「点の対応」ではなく、お客様がその店・サービスで過ごす時間全体の「理想の顧客体験シーン」を先に描き、そこから逆算して細部を決めていきます。

ターゲット設定は「誰の体験を描くのか」を決める作業であり、ゴール設定は「その体験がどんな行動で完結するのか」を決める作業だと言い換えることができます。

順番を間違えて、ページデザインや機能の話から入ってしまうと、顧客体験デザインでも、ホームページ制作でも、同じように迷子になってしまいます。

この考え方は「「点の対応」では顧客の心は掴めない ― すべては理想の顧客体験シーンから始まる」でも詳しく取り上げています。

まとめ:理論を知ったら、次は実践へ

今回は「失敗しないホームページ制作『ターゲットとゴール設定』編」として、ターゲットとゴールの設定の重要性を解説しました。

ターゲットとは、ホームページを利用してもらいたいメインのお客さまのこと。ゴールとは、ホームページ上でしてもらいたいアクション(行動)のこと。どちらも、どんなホームページにするか決定するうえで欠かせない要素です。

「ターゲットとゴール設定」はプロジェクト初期に取り組むべきことです。

ここで依頼主と制作者がしっかり議論できていると、良いチームができあがり、最終成果物もお互いにとって良いものになっていきます。

時間がかかる、考えるのが面倒、といったネガティブなイメージがあるかもしれませんが、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

具体的な決め方やワークシート、業種別の設定例は「ホームページ制作の目的とターゲットの設定」で、プロジェクトの準備全体については「失敗しないホームページ制作『制作準備編』」「失敗しないホームページ制作『依頼主の心構え編』」で、それぞれ詳しく解説しています。

ターゲットやゴールの設定から相談したい方は、料金ページもあわせてご覧のうえ、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

貴社が選ばれる理由を、一緒につくらせてください。
貴社のサービスを通じて、お客様にどんな体験をしてもらいたいか
「理想の顧客体験シーン」を描き、様々なデザインを展開していきます。
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PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。