Canvaで作ったロゴの商用利用について完全解説

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Canvaは手軽にロゴを作れる反面、商用利用や著作権まわりだけは誤解がとても多い分野です。

  • テンプレを少し変えれば商用OK?
  • Pro素材なら全部自由に使っていい?
  • ロゴを商標登録しても大丈夫?

SNSやブログでも情報が混在していますが、実際には Canva公式がはっきり禁止しているケース があります。

この記事では、Canvaの一次情報を参照しながら、
ロゴを安全にビジネスへ使うためのガイド をまとめました。

結論:Canvaロゴは商用利用できる。ただし条件つきです

最初に結論をはっきりさせると、Canvaで作ったロゴは 条件を守れば商用利用できます。

ただし、何でも自由に使えるわけではなく、特にテンプレートと素材(イラスト・アイコン)の扱いは注意が必要です。

商用利用できるケース

  • 空白ページから自分で構成したロゴ
  • Free(無料)素材を軽く使った程度のロゴ
  • 文字や図形中心のロゴ
  • 自作イラストをアップして作ったロゴ

商用利用が危険なケース

  • テンプレート(ロゴテンプレ)をベースにしたロゴ
  • アイコン素材をロゴの主役にする
  • Pro素材をロゴそのものに使う
  • Canva構成そのままのロゴ

Canvaがこれを禁止している理由は「素材に独占権がないため」。
つまり、別の人も同じ素材で同じロゴを作れてしまう からです。

「え、テンプレ少し変えたらOKじゃないの?」
と思う人が多いのですが、後で詳しく説明します

参考:

Canvaがロゴ利用に慎重な理由

なぜここまで細かいルールがあるのかというと、Canvaの素材は誰でも使える共有素材だからです。

つまり、あなたが使ったものを他の人も同じように使えます。

ロゴは「その会社だけの顔」であるべきものなので、共有素材をそのまま使ってしまうと、

  • 著作権があなた専用にはならない
  • 商標登録ができない
  • 他の誰かとロゴが被る可能性が高い

という問題が発生します。

特にCanva公式は「テンプレートを基にしたデザインの商標取得は認めません」とはっきり書いています。

商用利用NGになりやすい具体例

ここが一番つまずきやすいところなので、あえて分かりやすく書きます。

● テンプレを使ったロゴ

Canvaのテンプレは、そのままロゴに使うことはNG とされています。
色や文字を変えたくらいでは「別物」とはみなされません。

● アイコン素材が主役のロゴ

Canva内のアイコンは、誰でも使える「共有素材」です。
ですので、Canva内のアイコンをロゴの核に使ってしまうと、オリジナル性が確保できません。

● Pro素材をロゴに使用

Pro素材は商用利用可能ですが、独占はできません。
そのため、ロゴとしての使用・商標登録 はできません。

商用利用OKにするための安全な作り方

① 空白ページから作る

テンプレは使わない。

② 文字(タイポグラフィ)中心

会社名やブランド名を軸にしたロゴがもっとも安全です。

③ 図形を使って構成する

丸や四角などの図形は誰の著作物でもないため、安全。

④ 素材は飾り程度に

素材そのものを形の中心にしない。

⑤ 自作イラストを使う

自分で描いたイラストは完全にあなたの著作物。

商標登録できる? → 素材入りロゴはほぼ不可能

Canva素材入りのロゴは 商標登録できません

登録できるのは:

  • 文字ベースの完全オリジナルロゴ
  • 自作したイラスト
  • Canva素材を使わない構成

安全なロゴと危険なロゴの違い(まとめ)

■ 安全

  • 文字+図形のシンプル構成
  • 自作イラストや線で形を作る
  • 素材は補助的に少しだけ使う

■ 危険

  • Canvaのテンプレをベースにしたロゴ
  • アイコン素材がドーンと主役
  • Pro素材をそのまま利用

公開前チェックリスト

最後に、公開前にここだけ確認してください。

  • テンプレを使っていない
  • Canva素材が主役になっていない
  • 自作要素が中心
  • 図形や文字がメイン
  • Pro素材をロゴに使っていない
  • 将来の商標登録に困らない構成になっている

これをクリアしていれば、ビジネス用途でも安心して使えます。

まとめ

Canvaで作ったロゴは、うまく使えばお店や活動の顔として十分活用できます。
ただし、テンプレートや素材に大きく頼ると、ほかの人と似てしまったり、商標登録ができなかったりと、後々困る場面が出てきます。

安心して使いたい場合は、テンプレをそのまま使わず、文字・図形・自作イラストを中心に“自分のロゴ”として仕上げることがポイントです。
Canvaは手軽な分、工夫次第で魅力的なロゴも作れます。
まずはできる範囲で作ってみて、長く使うロゴになりそうなら、少しずつオリジナル性を高めたり、必要に応じてプロに相談するのも良い選択です。

「Canvaでロゴを作る完全ガイド(親記事)」もご覧ください

ホームページの運用改善に興味がある方はこちらもご覧ください

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PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。