※この記事は【ホームページ制作シリーズ③】です。
多くの中小企業サイトは、せっかく制作しても「見られるだけ」で終わってしまいます。
きれいに整ったデザインや情報量の多さよりも大切なのは、「訪問者にどんな行動を取ってもらいたいか」を明確にすること。
その行動を導く“カギ”となるのが、**CTA(Call To Action/行動喚起)**です。
CTAとは「サイトの目的に直結する行動を促す仕組み」のこと。
例えば「お問い合わせ」「無料相談」「資料請求」「予約」など、ユーザーに“次の一歩”を取ってもらうための導線です。
訪問者は、情報を読んだあとに「次に何をすればいいか」が分からないと、そのまま離脱してしまいます。
特に中小企業は、ブランド力や広告力で自然に問い合わせが増えることは少ないため、CTAの設計が成果を大きく左右します。
CTAを複数並べると、ユーザーは迷って行動しなくなります。
「問い合わせ」「資料請求」「予約」「ダウンロード」などが乱立していないか、今一度見直しましょう。
理想は「問い合わせフォーム」と「電話番号」の2本柱。
ユーザーに迷いを与えず、1つの行動に導くシンプルさが成果を生みます。
CTAは、ユーザーが「行動したい」と思うタイミングで自然に目に入る場所に配置しましょう。
これにより、流れを途切れさせずにスムーズなアクションを促せます。
「お問い合わせはこちら」よりも「無料で相談する」の方が押しやすく、「資料請求」よりも「3分で読める事例集をダウンロード」の方が行動しやすくなります。
ポイントは「具体的で安心できる言葉」に変えること。
言葉の違いが、クリック率に直結します。
CTAボタンは「一目で分かる」デザインに。
この3点を押さえるだけで、クリック率は大きく改善します。
| 業種 | 有効なCTA例 |
|---|---|
| 宿泊業 | 「空室確認・予約」「宿泊プランを見る」 |
| 士業 | 「初回無料相談」「お客様の声を見る」 |
| 小売/EC | 「カートに入れる」「LINE登録で割引」 |
| 教育/スクール | 「無料体験を予約」「資料をダウンロード」 |
| 建設・リフォーム | 「無料見積もり」「施工事例を見る」 |
| 医療・整体 | 「診療予約をする」「スタッフ紹介を見る」 |
ホームページは作って終わりではなく、「成果を生み続ける仕組み」に育てることが大切です。
その第一歩が、CTAの設計です。
たったこれだけで、ホームページは“静かな名刺”から“働く営業マン”に変わります。
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