→ 

【失敗しないECサイト制作】自社EC・モール・ASPの違いと選び方を徹底比較!

ホームページ制作

「ECサイトを始めたいけれど、自社EC・ECモール・ASP(ECサービス)のどれを選べばいいのか分からない」――EC開設のご相談で、最初につまずくのがここです。

個別のサービス(Shopify、BASE、STORESなど)の機能や料金を比較する前に、まず「自社EC・ECモール・ASP」という3つのカテゴリーのどれを選ぶかを決める必要があります。この土台を決めずにサービス名だけで選ぶと、後から「思っていたのと違った」「乗り換えで余計な費用がかかった」という失敗につながりやすくなります。

この記事では、Web制作歴20年以上の立場から、3つのカテゴリーの違いと、事業ステージ別の選び方を解説します。
なお、ASP内での個別サービス(Shopify・BASE・STORES・WooCommerceなど)の詳しい料金比較は、別記事「ECサイトはどれがいい?|主要サービスの特徴と、あなたに最適な選び方」にまとめていますので、カテゴリーを決めたあとにあわせてご覧ください。

ECサービス(ASP)

個別の企業や店舗が、Shopify・BASE・STORESなどのプラットフォーム上に独自にショップを開設する形式です。

メリット

  • かんたんにショップ開設ができる(最短即日〜数日)
  • 決済・在庫管理などの機能がサービスに標準搭載されている
  • カスタマイズの自由度が比較的高い(サービスによって差が大きい)
  • 顧客データを直接取得できる

デメリット

  • 集客は自分で行う必要がある(モールのような送客はない)
  • 月商が伸びるほど決済手数料の負担が重くなりやすい

費用の目安

初期費用0円〜、月額費用0円〜数万円、決済手数料3%台〜7%弱とサービスによって幅があります。各サービスの詳細な料金・手数料比較はこちらの記事で解説しています。

ECモール

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど、複数の出店者が共通のプラットフォーム上で商品を販売する形式です。

メリット

  • モール自体に大きな集客力があり、開設直後から流入が見込める
  • 初期費用が比較的抑えられる
  • モールの知名度による信頼性を借りられる

デメリット

  • モールの規約・出店審査に従う必要がある
  • デザインやページ構成のカスタマイズ自由度が低い
  • 出店手数料・販売手数料が売上に対して継続的に発生する(数%〜10%前後が目安)
  • 顧客データがモール側に紐づき、自社で直接活用しにくい

費用の目安

出店手数料・月額固定費・販売手数料が別々に発生することが多く、楽天市場であれば月額数万円+販売手数料、Amazonであれば大口出品で月額4,900円+カテゴリー別販売手数料、といった構成が一般的です(料金体系は各モールの公式サイトで最新情報を必ずご確認ください)。

自社ECサイト

WooCommerce・EC-CUBEなどを使い、自社(レンタルサーバー等)で構築・運用するECサイトです。

メリット

  • デザイン・機能ともにカスタマイズ性が最も高い
  • 顧客データを完全に自社で管理できる
  • 月々の固定費を安く抑えられる場合がある(サーバー代のみ)
  • SEO対策の自由度が高く、中長期的な集客資産になる

デメリット

  • 構築・運用に専門知識が必要
  • 初期費用が比較的高い
  • セキュリティ対策・アップデート管理を自分(または制作会社)で行う必要がある
  • 集客をゼロから自力で行う必要がある

費用の目安

サーバー代は月1,000円〜3,000円程度、開発費用はテンプレート活用で数十万円、フルカスタムで100万円を超えることもあります。WordPress上でWooCommerceを使う場合に必ず確認したいプラグインはこちらの記事にまとめています。また、自社EC開設前に決めておくべき運営・法務面の準備についてはEC開設前の準備記事もあわせてご確認ください。

結局どれを選ぶべき?事業ステージ別の判断基準

相談を受けていて感じるのは、「今の事業ステージに対して手段が過剰・過小」なケースが多いということです。目安として、以下のように考えると判断しやすくなります。

事業ステージ・目標月商おすすめの選択肢理由
お試し出店〜月商10万円未満ECモール または ASP無料プラン初期費用をかけず、売れるかどうかをまず検証できる
本格運用・月商10万〜50万円ASP有料プラン(Shopify等)手数料負担を抑えつつ、独自ドメインやデザインで差別化できる
自社ブランド構築・月商50万円以上自社ECサイト(WooCommerce・EC-CUBE等)手数料負担が相対的に軽くなり、SEOなど中長期の集客資産を積み上げられる
卸売・BtoB・特殊な受発注フロー自社ECサイト(カスタム開発)モール・ASPの標準機能では対応しきれない要件が多いため

実務でよくある失敗パターン3選

実際のご相談で多い失敗パターンを3つ紹介します。

  • いきなり自社ECを構築して集客に苦戦する:モールのような送客がないため、SEOやSNS広告など集客の仕組みを同時に用意していないと、サイトを作っただけで売上につながらないケースが非常に多いです。
  • モールの手数料を軽視して利益が残らない:販売手数料・決済手数料・広告費(モール内広告)を合算すると、売上の15〜20%前後がコストとして消えることも珍しくありません。価格設計の段階で手数料を織り込む必要があります。
  • 将来の拡張性を考えずにASPを選び、乗り換えで苦労する:会員情報や購入履歴などのデータ移行は手作業になることが多く、事業が伸びてから自社ECへ移行しようとすると、想定以上の時間とコストがかかります。

併用という選択肢

3つのカテゴリーは「どれか1つを選ぶ」ものとは限りません。実際には、楽天市場やAmazonで集客しつつ、リピーター向けに自社ECサイトへ誘導する、という併用パターンも多く見られます。まずはモールやASPの無料プランで検証し、売上が安定してきた段階で自社ECサイトを追加する、という段階的なアプローチも現実的な選択です。

開設前チェックリスト

確認項目チェック
今の月商目標に対して、初期費用と月額固定費は見合っているか
決済手数料・販売手数料を織り込んだ価格設計になっているか
集客(SEO・SNS・広告)の担当者・予算を用意できているか
顧客データを自社で活用する必要があるか(メルマガ・LINE連携等)
将来的な事業拡大・移行の可能性を想定しているか

まとめ

ECサイトを選ぶ際は、まず「自社EC・ECモール・ASP」というカテゴリー単位で、自分の事業ステージに合った選択肢を絞り込むことが重要です。そのうえで、ASPや自社ECの中でどのサービスを使うかを検討すると、遠回りを防げます。個別サービスの詳しい比較はこちらの記事をご覧ください。

当方では、WooCommerceやWelcartでの自社ECサイト構築のお手伝いをさせていただいております。
貴社の状況にあわせたカスタマイズや運用方法のご提案が可能です。制作費用の目安は料金ページでご確認いただけます。お気軽にお問い合わせください。

貴社が選ばれる理由を、一緒につくらせてください。
貴社のサービスを通じて、お客様にどんな体験をしてもらいたいか
「理想の顧客体験シーン」を描き、様々なデザインを展開していきます。
まずはお気軽にご相談ください。

詳しくはこちら

PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。