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東京都知事選の選挙ホームページはこう作るべき!ウェブデザイナーの視点から分析

ホームページ制作

2024年、東京都知事選が大きな盛り上がりを見せました。
立候補者56名のうち19名の公式ホームページを、ウェブデザイナーの視点であらためて見てみたところ、大事な選挙期間中にもかかわらず「ムムムッ」と感じるホームページが少なくありませんでした。

実はこの構造、選挙ホームページに限った話ではありません。
「短期間で成果を出したい」「限られた予算で最大限の効果を出したい」「大勢のライバルの中で目立ちたい」という条件は、キャンペーンサイトやオープン告知ページ、新商品のプロモーションサイトを作る中小企業・個人事業主のホームページとまったく同じ構造です。

この記事では、2024年都知事選の実例を題材にしながら、期間限定で成果を求められるホームページに共通する設計ポイントを、ウェブデザイナーの視点で整理します。

なぜ「選挙ホームページ」がホームページ設計の教材になるのか

選挙ホームページには、通常の企業サイトにはない厳しい制約があります。

  • 公開できる期間が数週間〜1ヶ月程度と極端に短い
  • 同じ土俵に何十人もの競合(候補者)が並ぶ
  • 訪問者の多くは「比較検討」のために複数のサイトを見て回る
  • 多くの訪問者は、一度きりの訪問で「支持する」か「指示しないか」を決定してしまう

これはそのまま「新規開業のホームページ」「期間限定キャンペーンLP」「セール告知ページ」にも当てはまります。だからこそ、選挙ホームページの出来・不出来を分析すると、短期集中型のホームページに必要な要素が浮き彫りになるのです。

ポイント1:目的専用のデザインにする

2024年の都知事選では、公式ホームページのトップページが選挙用に変更されておらず、いつも通りのトップページのままの候補者が多く見受けられました。

選挙期間中だけ、選挙専用のデザインに切り替えている候補者は、それだけで「準備の良さ」と「本気度」が伝わり、有権者の目に留まりやすくなっていました。

同じことは企業のキャンペーンサイトにも言えます。
通常のコーポレートサイトのトップにバナーを貼るだけで済ませてしまうと、「今回の企画にどれだけ本気か」が伝わりません。

期間限定の施策であればあるほど、専用ページ(ランディングページ)を用意し、その施策のためだけの導線・デザインに寄せることが、訪問者の注目を集める第一歩になります。

ポイント2:メインビジュアルで第一印象を決める

候補者の第一印象を決定づける要素のひとつがメインビジュアルです。

多くの候補者が選挙ポスターの画像を貼り付けただけのページを使用していましたが、これでは有権者の心をつかむことは難しいでしょう。プロフェッショナルなビジュアルとともに、ビジョンや熱意が伝わる写真・キャッチコピーを組み合わせることで、より説得力のある第一印象を与えられます。

ホームページの「効果」を数字ではなく体感で理解したい方は、以前書いた「デザインの効果とは?美しいだけじゃ意味がない、デザインの効果の測り方」もあわせて参考にしてください。

メインビジュアルの良し悪しは、まさに「見た目の印象」と「成果」がどうつながるかの典型例です。

ポイント3:伝えたい情報ではなく、伝わる情報にする

政策はただでさえ理解が難しいものです。
詳細まで伝えようとするより、要点を絞ってシンプルにまとめる方が有権者には届きます。

例えば、安野たかひろ氏のホームページに見られたような、政策をまとめたスライド資料の埋め込みは非常にわかりやすく、有権者が重要な情報に短時間でアクセスできる方法でした。

視覚的に整理された資料は、文章だけのページよりも理解のハードルを大きく下げてくれます。

政策がスライド形式で確認できる。順序立てて見られるので理解度が高まる。

企業サイトで言えば、サービス内容や料金体系を長文で説明するより、図解・表・チェックリストにまとめる方が伝わります。

これは中小企業のホームページでも同じで、情報量を増やすことと、伝わりやすくすることはまったく別の作業だと意識してください。

ポイント4:個性を際立たせて記憶に残す

立候補者が56名もいる中で、いかに目立つかは非常に重要でした。

例えば、ドクター中松氏のオリジナルGPTs「答えまーす」のようなユニークな取り組みは話題性が高く、有権者の記憶に残る方法だったと言えます。

自分の個性やアイデアを活かし、他候補との差別化を図る姿勢が求められていました。

ChatGPTsのドクター中松氏が政策について答えてくれる。キャラクターにもマッチしている。

競合が多い業界(飲食・美容・士業など)のホームページも構造はまったく同じです。

「安さ」「実績」だけを打ち出すページは埋もれやすく、代表者の人柄や独自の取り組みを見せるページの方が記憶に残りやすい傾向があります。

ポイント5:訪問者を「お客様」として設計する

多くのホームページは候補者自身の言いたいことだけを伝えるものになっていました。
有権者が求める情報とは言い難い内容です。

有権者はいわば「お客様」であるという目線でホームページを設計することが重要です。

訪問者が知りたい情報を先回りして用意し、疑問に答えるコンテンツを整えることで、より親身なコミュニケーションが可能になります。

見慣れた顔とテーマカラーのグリーンが出迎える。期待通りのデザインで安心感がある。

期間限定・キャンペーン型ホームページの公開前チェックリスト

選挙ホームページに限らず、開業告知・期間限定キャンペーン・イベント告知など「短期間で成果を出すためのページ」を作る際は、公開前に以下を確認してください。

チェック項目確認ポイント
専用デザインになっているか通常サイトの使い回しではなく、今回の目的に合わせたトップページ・見出しになっているか
メインビジュアルは1秒で伝わるか誰向けの、何のページかが最初の画面だけで判断できるか
情報が整理されているか長文の説明ではなく、図解・箇条書き・比較表で要点が伝わるか
差別化ポイントが明確か競合(他候補・他社)と何が違うのかが1つ以上言語化されているか
訪問者視点になっているか自分が言いたいことだけでなく、相手が知りたいことに答えているか
行動導線が1つに絞られているか投票・問い合わせ・申し込みなど、取ってほしい行動が明確か

このチェックリストは、実際にホームページ制作を依頼する前の打ち合わせでも役立ちます。制作会社との打ち合わせで確認すべき項目は「ホームページ制作の打ち合わせで確認すべき10の項目|発注前に知っておきたいポイント」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

選挙は立候補者の人生だけでなく、有権者の暮らし・生活も変えるものです。

選挙時のホームページは、真剣に作るべきだと感じます。

そして、この記事で紹介した「専用デザイン」「メインビジュアル」「伝わる情報整理」「個性」「訪問者視点」の5つのポイントは、選挙ホームページに限らず、期間限定の告知ページやキャンペーンサイトを作るすべての方に共通するチェックポイントです。

ホームページ制作の費用感や進め方から相談したい場合は制作費についてのページを、具体的な内容を相談したい場合はお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。

貴社が選ばれる理由を、一緒につくらせてください。
貴社のサービスを通じて、お客様にどんな体験をしてもらいたいか
「理想の顧客体験シーン」を描き、様々なデザインを展開していきます。
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PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。