ホームページを発注しようと思っても、費用の相場や、どこに頼むべきか、何を準備すればいいのか…最初は分からないことばかりだと思います。
そう感じるのは自然なことで、発注される多くの方が同じように迷っています。
こうした不安は、誰にでもあります。
でも安心してください。
この記事では、ホームページ制作の発注で迷いやすいポイントを、必要なところだけ分かりやすくまとめています。
費用の目安、事前準備、制作の流れ、良い制作会社やフリーランスの選び方まで、この1本を読めば全体像がつかめるようになっています。
はじめての方でも、落ち着いて発注先を選べるように作ったガイドです。どうぞ安心して読み進めてください。
まず決めるべきなのは、サイトを作る目的です。
目的が曖昧なまま進むと、制作途中で軸がブレて混乱し始めます。
最初に制作側と目的を共有しておくことで、全体の流れがスムーズになります。
ホームページの制作費は、会社によって異なります。
また、制作会社とフリーランスでは、金額が大きな差が出てきます。
| サイト規模・種類 | フリーランスの相場 | 制作会社の相場 |
|---|---|---|
| 5〜7ページ | 20〜40万円 | 40〜70万円 |
| 10〜15ページ | 50〜100万円 | 100〜150万円 |
| LP(1ページ) | 10〜30万円 | 20〜50万円 |
| WordPress構築 | 30〜100万円 | 100万円〜 |
制作会社は、同じサイト規模でもフリーランスの約2〜3倍の費用になるケースが多いです。
ただし、金額だけで比較するのではなく、同じ予算でどこまで対応してくれるかを見ることが大切です。
理由は様々ですので、A社とB社の単価を比較してもあまり意味がありません。
制作会社とフリーランスの差ということで言えば、下記のようなことで金額に差が出てくると考えられます。
費用は高い・安いだけで判断できません。
大切なのは「同じ予算で、どこまで対応してくれるか」という点です。
見積書を見るときは、金額よりも範囲と内容を基準に比較しましょう。
ホームページ制作の依頼先は、制作会社とフリーランスの2つがあります。
違いは主に、体制・費用・進め方の三つです。
目的と必要なサポート量によって、どちらが合うかが自然に決まります。
制作実績を見るときは、数よりも、あなたの案件と性質が近い制作を経験しているか が重要です。
目的の近い実績があるほど、打ち合わせでのズレが少なくなります。
発注前の会話で、相手の実力と姿勢、そして相性がわかるはずです。
話していて「理解されている」と感じるかどうかが、最も信頼できる判断材料です。
提出される書類は、制作者の思考の質がそのまま出ます。
金額よりも、作業内容が明確に書かれているかを基準に判断してください。
書類が雑な制作者は、作業も雑です。
逆に、ドキュメントが丁寧な制作者は、制作も安定しやすく、コミュニケーションが明確です。
完璧でなくても構いませんが、早めに揃えておくと進行がスムーズになります。
実際のホームページ制作は、下記のような工程で進みます。
どの工程ももちろん大事ですが、発注者の方に特に意識したいのは、下記2点。
オリエンテーションでは、デザインなど「見た目」の話をしてしまいがちですが、それよりも会社内部のことやホームページ制作の背景といった、バックボーンについて詳しく話すことを心がけてみてください。
ホームページ制作では、発注者と制作者の認識のズレから、思わぬトラブルが起こることがあります。内容は複雑そうに見えますが、実際によくあるトラブルは決まったパターンに収まります。
事前にポイントを押さえておけば、ほとんどの問題は回避できます。
もっとも多いのが、完成したデザインや構成が「思っていたものと違う」というケースです。
原因のほとんどは、初期のすり合わせ不足 です。
制作前の認識合わせが丁寧な制作者ほど、ズレが起きにくくなります。
見積は安かったのに、ふたを開けたら追加料金がどんどん発生するパターンです。
作業範囲や仕様が曖昧なまま契約してしまうことが原因 です。
ドキュメントが丁寧な制作者ほど、追加費用のトラブルは起きません。
「忙しくて手が回らない」「確認が遅れて進まなかった」など、理由はさまざまですが、スケジュール管理の甘さ から発生します。
進行管理をきちんと説明できる制作者は、遅延も起こりにくいです。
納品されたあとで修正や更新をお願いしたいのに、対応してもらえない…というケースです。
多くは 運用や保守の話を事前にしていないこと に原因があります。
制作後の関係まで見据えている制作者ほど、長期的に安心して任せられます。
リンク切れ、レイアウト崩れ、フォームが動かないなど、納品物に不具合がある場合の対応トラブルです。
瑕疵対応の期間や範囲を定めていないと揉めがち です。
きちんとテストを実施している制作者は、そもそもの不具合も少なくなります。
上で挙げたトラブルの多くは、契約書があれば防げるもの です。
作業範囲・納期・瑕疵対応・追加費用の条件など、重要な内容は必ず契約書に盛り込みましょう。
ホームページは、公開して終わりではありません。
成果を出すためには、公開後の運用が欠かせません。主に必要になるのは次の三つです。
お知らせ、ブログ、写真の差し替えなど、情報を最新に保つことが信頼性につながります。
更新が止まると問い合わせも減りやすくなります。
WordPressの場合、プラグイン更新やバックアップなどの管理が必要です。
放置すると不具合やセキュリティリスクが発生する可能性があります。
Google AnalyticsやSearch Consoleを使い、ページの閲覧データや検索順位を定期的に確認することで、改善の方向性が見えてきます。
更新頻度が高い場合や、社内に担当がいない場合は、制作会社やフリーランスの運用プランを利用するのも有効です。作業内容によって月額の相場は変動します。
公開後の運用内容は、事前に確認しておくと安心です。
ホームページ制作は、業者選びや相場の理解、事前準備など、考えることが多く不安になりやすい分野です。
しかし、目的を明確にし、信頼できる制作者と丁寧に認識を合わせて進めれば、制作は必ずスムーズになります。
今回紹介したポイントを押さえておけば、発注の失敗はほとんど防げます。
焦らず、あなたのビジネスをしっかり理解してくれるパートナーを選んでください。
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