Webデザインの仕事をしていると、たまに「一発OK」をいただくことがあります。
デザイン案を出したその日に「完璧です!このままでお願いします」と言われると、自分の提案が受け入れられたようで正直うれしいです。
でもその一方で、「ちょっと怖さもある」のが本音。
本当にこれで良いのかな?もっと良くできたかもしれないのに……と、モヤっとすることもあります。
今回は、“一発OKは本当に良いことなのか?”というテーマで、フリーランスのWebデザイナーとしての考えをお話しします。
「一発OK」は、
という意味で、プロとして評価されたような気持ちになる場面もあります。
でも実は、その裏でこんな不安もよぎります。
デザインは「見た目がきれい」だけでなく、伝えたいことが伝わっているかが大事。
だからこそ、「これでいいや」ではなく「これがいいね」と言ってもらえるプロセスを大切にしたいと思っています。
「修正=ミス」ではありません。
むしろ私は、フィードバックをもらいながら育っていくデザインの方が、強く深いものになると考えています。
たとえば、修正の中でこんな発見が生まれます。
このような“リアルな気づき”があるからこそ、より成果につながるサイトに近づいていくのです。
私が大切にしているのは、クライアントの声をしっかり取り入れることです。
なぜなら、クライアントこそが「自分のビジネス」と「お客様のこと」を一番よく知っているからです。
これらは、ヒアリングだけではわからない“現場の知恵”。
会話を重ねるなかで、デザインに深みが加わっていきます。
さらに、私はデザインには「内側に効く力」もあると考えています。
だからこそ、私は「一緒につくる」ことを大切にしています。
一発OKで終わるよりも、“じっくり育てていく”デザインの方が、私には合っていると思います。
私は、最初の提案を“完成形”として提出することはあまりありません。
むしろ「7割くらいの形」で出して、そこからクライアントと一緒に仕上げていくつもりでいます。
なぜなら、最初からすべてを完璧に見せることよりも、
このプロセスこそが、本当に価値あるデザインにつながると信じているからです。
だから私は「一発OK」を目指していません。
「一緒に作ってよかった」と思ってもらえる仕事を目指しています。