失敗しないホームページ発注の鍵は「オリエンテーション」にある|初回打ち合わせで伝えるべきこと

ホームページ制作

ホームページ制作を依頼したいけれど、
「デザイナーとの打ち合わせで何を話せばいいのか分からない…」
そんな不安を感じる方は少なくありません。

しかし、初回の打ち合わせ(オリエンテーション)は、プロジェクトの方向性を決める最重要フェーズです。

ここで“伝えるべきことを伝える”かどうかで、完成するホームページのクオリティは大きく変わります。

本記事では、ホームページ制作の「オリエン」で必ず話すべき内容を、わかりやすく整理してお伝えします。

※ホームページ制作の流れ全体を知りたい方は、
『ホームページ制作発注 完全ガイド』 も合わせてご覧ください。

1. まずは「自社のこと」を知ってもらう(最重要)

デザイナーはあなたのビジネスの専門家ではありません。

まずは自社の解像度を上げてもらう場面だと思ってください。

■ ビジネスについて伝えるポイント

  • 経営理念・ビジョン
  • どんな事業をしているか
  • メインターゲット(性別・年齢・地域・悩み)
  • 自社の強み・弱み
  • 競合との違い
  • 業界ならではの特徴や常識(デザイナーは知らないことが多い)

「自分にとって当たり前のこと」こそ、デザイナーには貴重な情報。
遠慮せず、できる限り多く伝えましょう。

2. 自社の歴史やストーリーを話す

企業の成り立ちや苦労話には、ホームページの“らしさ”を作る重要なヒントが詰まっています。

■ 話すと喜ばれる内容

  • 創業時のエピソード
  • 創業者の思い・こだわり
  • 転機になった出来事やヒット商品
  • 苦労した経験・乗り越えた課題

こうしたストーリーは、コピー(文章)や全体のトーンにも反映され、差別化につながる部分です。

3. 現状の課題と、改修後に実現したいことを明確に伝える

既存のホームページがある場合は、何に困っているのか、どこを改善したいのか、を具体的に話しましょう。

■ 現状の把握ポイント

  • 不満・課題(例:デザインが古い、スマホで見にくい)
  • アクセス数・検索順位などのデータ
  • 現在の運用方法(誰が更新しているか、どれくらいの頻度か)

■ 新しいホームページで実現したいこと

ここは特に重要です。

  • ホームページ経由の問い合わせを増やしたい
  • 採用応募を増やしたい
  • 商品販売を強化したい
  • スタッフが更新しやすい仕組みにしたい
  • SNSと連携したい

目的が明確なほど、デザイナーは最適な提案ができます。

4. 好きなデザイン・嫌いなデザインを共有する

抽象的な「おしゃれにしたい」よりも、具体的に好みのデザインを共有する方が、仕上がりのズレを防げます。

■ 共有するポイント

  • 好きなホームページの URL
  • なぜ好きなのか(色合い・写真の雰囲気・情報量の多さ/少なさ)
  • 逆にNGなデザインの例

デザイナーが方向性を誤りにくくなります。

5. 予算・スケジュールをあらかじめ共有する

ここを最初に伝えておくと、提案内容に無駄がなくなり、話がスムーズです。

  • ざっくりでも良いので予算感
  • 希望スケジュール(いつ公開したいか)

まとめ|オリエンでは「自社のこと」と「実現したいこと」を徹底的に伝える

初回打ち合わせでは、自社のことやPRしたい自社商品について伝えるようにしましょう。

  • 自社がどんな会社なのか
  • PRしたい商品について
  • どんな目的でホームページを作りたいのか
  • 誰に何を伝えたいのか

これをしっかり伝えることだけで十分です。

そのうえで、「ホームページを見に来たお客さんに、何をしてほしいのか」を明確に持っておくと、制作がスムーズになります。

ホームページの運用改善に興味がある方はこちらもご覧ください

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PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。