【発注者向け】デザインの質は「オリエンテーション」で決まる!準備すべき項目と成功のコツ

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デザイン会社やWeb制作会社にプロジェクトを依頼する際、最初の重要なステップとなるのが「オリエンテーション(通称:オリエン)」です。

「ただ要望を伝えるだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、実はデザインプロジェクトの成功の8割は、このオリエンテーションで決まると言っても過言ではありません。

本記事では、デザイン発注者やウェブ担当者に向けて、質の高いデザイン提案を引き出すためのオリエンテーションの進め方や、事前に準備すべき必須項目(オリエンシートの作り方)を分かりやすく解説します。

1. デザインにおける「オリエンテーション」とは?

オリエンテーション(Orientation)とは、本来「方向づけ」や「進路指導」を意味する言葉です。

デザインや広告の業界においては、「発注者(クライアント)が、制作者(デザイナーやディレクター)に対して、プロジェクトの背景、目的、要件などを説明し、方向性を共有する場」を指します。

「ヒアリング」との違い

よく似た場面として「ヒアリング」がありますが、主体が異なります。

【ヒアリング】
制作会社側が、クライアントから情報を「引き出す・聞き出す」こと。

【オリエンテーション】
クライアント側が、制作会社へ情報を「説明する・方向づける」こと。

より良いクリエイティブを生み出すためには、制作会社からのヒアリングを待つだけでなく、発注者側から自社の想いや課題を積極的にオリエンテーションで伝えることが不可欠です。

2. なぜオリエンテーションが重要なのか?

オリエンテーションの質が低いと、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

「思っていたデザインと違う」→ 修正回数が増え、スケジュールが遅延する

「見た目は綺麗だけど、ターゲットに刺さらない」→ 成果に繋がらない

「予算や納期が途中で合わなくなる」

デザイナーは魔法使いではありません。
クライアントのビジネスやターゲットに対する深い理解があって初めて、最適なデザインを設計できます。

オリエンテーションは、発注者と制作者の「認識のズレ」をなくし、同じゴールに向かって走るための羅針盤なのです。

3. 【必須】オリエンテーションで伝えるべき7つの項目(オリエンシート)

口頭だけで伝えると認識の齟齬が生まれやすいため、事前に「オリエンシート(要件定義書)」としてドキュメントにまとめておくことをおすすめします。

最低限、以下の7つの項目を整理しておきましょう。

① プロジェクトの背景と現状の課題

なぜ今回のデザイン(Webサイトリニューアル、LP制作、パンフレット制作など)が必要になったのか。
現状どんな課題を抱えているのかを伝えます。

例:「現在のサイトはスマホ対応しておらず、若年層の離脱率が高い」

② 目的(ゴール)とKGI/KPI

このデザインを通じて何を達成したいのか。

例:「月間の問い合わせ数を現状の2倍(〇件)にする」「新商品の認知度を上げる」

③ ターゲット(ペルソナ)

誰に届けたいデザインなのか。
年齢、性別、職業だけでなく、どんな悩みを持っている人かまで具体的に言語化します。

④ 競合他社と自社の強み(ポジショニング)

競合となる企業やサービスはどこか。
それらと比較した際の、自社の強み(USP)は何か。
これにより、デザインで「どう差別化するか」が決まります。

⑤ 希望するトーン&マナー(トンマナ)

ブランドが持つ雰囲気や、ユーザーに与えたい印象を伝えます。

例:「親しみやすく温かい雰囲気」「先進的でスタイリッシュな印象」

⑥ 参考デザイン・競合サイト

言葉だけではデザインのイメージは共有しづらいため、「こんな雰囲気が好き」「このサイトのこの機能が良い」といった参考URLを3〜5つほどピックアップしておくと非常にスムーズです。

⑦ 予算・納期・納品形態

具体的な予算感と、「いつまでに公開(納品)したいのか」、どのようなファイル形式で欲しいのかなど、現実的な条件面を提示します。

4. 質の高い提案を引き出す!成功のコツ

「How(どう作るか)」ではなく「Why(なぜ作るか)」を伝える

発注者側で「ここは青色にして、ボタンは右上に置いて…」と細かく指定しすぎるのはNGです。
それではデザイナーの専門知識を活かせません。

「なぜ青色にしたいのか(=信頼感を与えたいから)」という目的(Why)を伝え、具体的な表現手法(How)はプロであるデザイナーに委ねることで、予想を超える素晴らしい提案を引き出すことができます。

ネガティブな情報も正直に共有する

「実は予算がかなり厳しい」「社内の決裁に時間がかかる」「過去にこういうデザインで失敗した」といったネガティブな情報や制約条件も、初期のオリエンテーションで共有しておきましょう。

制約が明確な方が、制作者は現実的で効果的なプランを立てやすくなります。

まとめ

デザインにおけるオリエンテーションは、単なる「作業指示」ではなく、「ビジネス課題を解決するためのパートナーシップを築く最初のステップ」です。

事前の準備は少し大変かもしれませんが、ここでしっかりと情報を整理し、制作者と熱量を共有することで、最終的なアウトプットの質は劇的に向上します。

マメプロダクションでは、お客様の想いや課題を丁寧に紐解くところからデザイン制作をスタートしています。
「自分たちでオリエンシートをまとめるのが難しい…」という場合でも、しっかりとヒアリングしながら一緒に方向性を定めていきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

ウェブサイトの制作・改善だけでなく、ブランディングや撮影まで、
信頼できる仲間と共にトータルで貴社をお手伝いいたします。
まずはお気軽にご相談ください。

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PROFILE

本間智久
MAMEプロダクションという屋号で、フリーランスのウェブデザイナーとしてお仕事しています。
 
広告や販促物のグラフィックデザイナーを務めた後、求人サイト運営会社にてウェブデザイナーとして勤務。
サイトの運営、リニューアル、特集コンテンツのディレクションや作成、SEO内部施策などの業務を担当。
2012年に独立。
 
趣味は、テレビゲームと酒場巡り。