「OTAへの手数料が重くのしかかっている」「自社サイトからの直予約をもっと増やしたい」——そうお悩みのホテル・旅館の経営者・担当者の方は少なくないのではないでしょうか。
直予約を増やすための施策はいくつかありますが、今回ご紹介するのは「Googleビジネスプロフィール(GBP)」の活用です。
無料で利用できるにもかかわらず、適切に運用することでローカル検索での上位表示が期待でき、自社サイトへの流入を増やす強力な手段になります。
Googleで「〇〇市 旅館」「〇〇駅前 ホテル」などのキーワードを検索すると、検索結果の上部に地図と施設リストが並ぶエリアが表示されます。これが一般的に「ローカルパック」と呼ばれる表示枠です。

宿泊施設の場合はさらに特化した「Google Hotel Search(ホテル検索結果)」という専用UIが表示されることがあります。
空き状況・料金・OTA各社の価格比較が一画面で確認できる仕組みで、ユーザーがOTAのアプリを開く前にGoogleマップ上で比較検討を完結させる傾向が強まっています。
GBPを整備することは、このGoogle Hotel Searchに適切に掲載されるための基盤にもなります。
OTA経由の予約には一般的に10〜20%の手数料が発生します。
GBPから自社サイトへ誘導して直予約を獲得できれば、この手数料が不要になるうえ、メールマガジンやLINE連携によるリピーター育成もしやすくなります。
まず取り組むべきは基本情報の整備です。
施設名・住所・電話番号・営業時間・公式ウェブサイトURLは、必ず正確に記入してください。
特に重要なのが「NAP(Name・Address・Phone)の統一」です。
GBPの施設名・住所・電話番号は、自社サイトやじゃらん・楽天トラベルなど他の掲載情報とも完全に一致させてください。
表記がバラバラだとGoogleが同一施設と認識できず、MEO評価が下がる原因になります。
また、「カテゴリ」の設定も重要です。
「旅館」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」など自施設に合ったカテゴリを選択することで、関連する検索クエリに表示されやすくなります。
GBPに掲載する写真は、施設を選ぶ際の第一印象を決める重要な要素です。
客室・食事・温泉・外観・館内など、施設の魅力が伝わる写真を複数枚登録しましょう。
大切なのは「量」だけでなく「質」です。
暗い・ぼやけた写真はクリック率(CTR)を下げる要因になります。
プロによる撮影が理想ですが、スマートフォンでも明るい時間帯・広角で撮影するだけで印象は大きく変わります。
月2〜3枚、季節感のある写真を継続的に追加することが効果的です。
GBPには「投稿」機能があり、最新情報やキャンペーンを検索ユーザーに直接届けることができます。「期間限定プラン」「早期予約割引」「季節のイベント」などの情報を積極的に発信しましょう。
投稿した内容はプロフィール上に残り続けますが、古い情報が表示され続けると信頼感を損ねることもあります。
週1回を目安に定期的に更新し、常に最新の情報がユーザーの目に触れるようにしましょう。
投稿にはリンクを設定できるため、自社の予約ページへ直接誘導することも可能です。
Google Hotel Searchでは、自社予約エンジンをGoogleと連携することで「空き状況を確認」ボタンを表示させることができます(Google Free Booking Links)。
OTAと横並びで自社料金を掲載し、直接予約ページへ誘導できる仕組みです。
ご利用中のPMS(予約管理システム)がGoogleに対応しているか、ぜひ一度確認してみてください。
GBPの口コミは施設選びの重要な判断材料であり、返信内容は「施設の誠実さ」を第三者に示す場でもあります。
高評価には感謝と再訪問を促す一言を、すべての口コミに返信することでGoogleの評価向上にもつながります。
低評価の口コミには感情的にならず冷静に対応しましょう。
お詫びと状況説明に加え、改善策を具体的に示すことで、その返信を見た第三者にも誠意が伝わります。
GBPは一度設定して終わりではありません。継続的な情報更新と口コミ対応の積み重ねが、じわじわと効果をもたらします。
GBPのインサイト機能では「ウェブサイトへのクリック数」「電話のタップ数」「ルート検索数」などが確認できます。
特にウェブサイトクリック数の推移に注目してください。
写真の更新や投稿の充実に伴ってこの数値が増えていれば、GBPの改善が自社サイトへの流入増加に貢献している証拠です。
施策の手応えを数値で把握しながらPDCAを回していきましょう。
以下を月1回の習慣として取り入れてみてください。
GBPの最適化は、すぐに劇的な変化が現れるものではありませんが、継続することで確実に効果が積み上がります。
直予約を増やすための第一歩として、ぜひ今日から取り組んでみてください。
もし「自社サイトへの誘導がうまくいかない」「ウェブサイト自体のデザインや予約導線を見直したい」とお感じであれば、サイトリニューアルも合わせてご検討ください。
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